
「友人から市内でピラティスのお店を始めたいと相談を受けた」という設定で、経営者本人がAI(Claude Code)に1通の指示を出しました。業種と商圏のリサーチ、価格と人員の事業計画、建物を実測した平面図と内外装のイメージ、サイトと予約システムの要件定義とモック、それらをまとめた提案書まで、経営者の発言は4回、所要は約57分。何を言い、何分で何が出て、どこが信用できないかを、実測で書きます。
題材は研修用のサンプル課題で、実在の相談ではありません。ただし、候補地として渡した空き物件は実在し、指示の文面も時刻も、出た成果物も、すべて実際のものです。この記事で持ち帰ってほしいのは「57分でできる」ではなく、「何を決めて渡せば、AIはどこまで一人で走るか」と「出たものをどこまで信じてよいか」の2点です。
先に、3つの数字
| 数字 | 内容 |
|---|---|
| 4回 | 経営者の発言。最初の指示 約900字、途中の割り込み 約40字、デザインの指摘 約50字、採用の一言 約100字 |
| 約57分 | 最初の指示から、2回目の公開・記録完了まで(17:28 → 18:25)。うち最初の一式が41分、デザイン全面改訂が12分 |
| 約3万字 | 出た文書の量(リサーチ2本・事業計画・デザイン提案・要件定義2本)。ほかにモック3本、画像15枚、図面1枚 |
「57分で事業計画ができた」と読むと誤ります。出たものは検証前のドラフトで、賃料や天井高など現地でしか分からない値は仮の数字です。この記事が示すのは「何を決めて渡せば、AIはどこまで一人で走るか」であって、「AIが正しい答えを出す」ではありません。
速さの理由の半分は経営者の側にあります。最初の指示に、決済の方式、使うツール、誰が何を使うか、足りない情報は埋めてよい、まで書いてあったので、AIは一度も質問に戻りませんでした。
何を頼んだか。指示の全文

最初の指示をそのまま載せます(店舗の地図URLだけ伏せています)。長いですが、この長さが結果を決めました。冒頭の「友人からの相談です」は、この課題のために置いた設定です。
経営者の発言 1回目(17:28頃・約900字)
友人からの相談です。ピラティスのお店を大村市内で始めたい。店舗の場所はGoogleマップのURLを共有します。ピラティス業種についてリサーチして、また、この店舗の場所付近の商圏リサーチもお願いします。ピラティス業種リサーチ、商圏リサーチが完了したら、この場所での価格の設定、サービス内容、スタッフは何名で運用するか、また、スタッフの負担を減らすため、できる限りシステム化したい。キャッシュは扱わず、QR決済、電子マネー、クレカ決済にしたい。会員制にするのがいいのか。サイトから決済するのがいいのか。イレギュラーな支払いがあるときのみ、店舗内での決済にした方が、スタッフの負担も減り、いいのかもしれない。サイトで決済するなら、決済システムはStripeを使いましょう。LINEから予約できるのがいいのかもしれない。お客様はLINE、店舗側はLINE WORKSを使う。LINEのリッチメニューを立ち上げると、店舗のサイトにつながり、またリッチメニューに予約サイトへ飛び、そこから予約ができる。お客様が予約サイトを開くと空き状況が分かり、また、お客様が会員になり指名のスタッフがいれば、デフォルトでその指名のスタッフの空き状況がわかるようにする。指名のスタッフが空いていなければ、お客様によっては他のスタッフでもいい場合もあるので、それにも対応できるシステムにする。AIに任せたいのは、この店舗情報から店舗の広さを測り、その店舗に合わせた内装・外装の提案とサイトの制作、予約システムの連携、予約システムを作成してください。店舗名などは決まっていません。仮で付けてください。まず、この事業の事業計画から、店舗の図面や店舗内外相がわかるイラストの制作、サイトの要件定義からサイトモックの作成、予約システムとサイトを連携させるので、予約システムの要件定義から予約システムのモックの制作。事業計画から店舗デザイン、サイト、システムまで提案できれば、受注になるかもしれません。では作業開始。完了までノンストップで走らせていいです。足らない情報は独自で埋めてください。
(店舗のGoogleマップURL)
そのあとの3回
| 回 | 時刻 | 発言の要旨 | AIがしたこと |
|---|---|---|---|
| 2 | 作業中の割り込み | 「他に足りないシステムなどがあれば、付け足して、システムモックを作ってください」(約40字) | 無人運用に必要な周辺システム12件(入館、キャンセル待ち、離脱防止、カルテ、売上集計など)を要件に追加し、モックに反映 |
| 3 | 18:13頃 | 「女性向けの資料ですので、デザインは自社サイトに寄せたほうが良くないでしょうか。ご確認ください」(約50字) | 自社サイトを実測して比較。賛成の根拠と、反対材料3件(業界で最多の配色になる/建物の外観と合わない/自社の色を顧客ブランドに使わない)を返し、「資料は寄せる・店舗ブランドは分ける」案を提示 |
| 4 | 18:15頃 | 「着手」(提案した分け方を採用) | 単線イラスト10枚を生成し、提案書とモック3本の配色・書体・部品を全面改訂。ここまで12分 |
発言2の「足りないシステムがあれば足して」が効いた理由
一言ですが、「AIが考える範囲」を広げる指示です。受付を置かない運用を成立させるには、入館の仕組み、キャンセル待ち、来なくなった人への声かけ、レッスン記録の引き継ぎが要ります。言われなければ「予約と決済」で止まっていたものが、この一言で12件の周辺システムまで要件に入りました。
何が出たか
指示文に書いた順に、出たものを並べます。文書6本 → 建物 → サイト → 予約システム → それらをまとめた提案書 → デザイン改訂で足したイラスト、の順です。画面内の駅名・地名・道路名・作成者名は置き換え、実在の建物の写真を参照して生成した外観イメージ2枚だけは載せていません。
| 成果物 | 内容 | 規模 |
|---|---|---|
| 業種リサーチ | 市場の動き、業態と単価、必要面積、初期投資、人件費、法規、県内の競合(市内5件を個別に) | 約9,000バイト。出典URL付き。確認済みと推測を分けて記載 |
| 商圏リサーチ | 建物の外形の実測、駅までの距離、人口・所得・年齢別人口、交通量、競合、商圏の強み弱み | 約8,500バイト。公的統計と地理データから実測 |
| 事業計画 | コンセプト、価格表、営業時間とコマ数、スタッフ構成、決済の設計、収支の3シナリオ、初期投資、集客、リスク | 約11,000バイト。損益分岐 約149万円/月=会員約80名(検証前) |
| 店舗デザイン提案 | 平面図、外装・内装の仕様、設備、概算工事費 | 約6,600バイト+図面。外形は地理データの実測、室内は提案値 |
| 内外装イメージ | 外観2枚、内観3枚 | 5枚 |
| サイト要件定義 | ページ構成、機能、速度・検索・法務の要件、デザイン、見積 | 約4,300バイト |
| 予約・会員システム要件定義 | LINEからの予約フロー、スタッフ側の通知、管理画面、決済、周辺システム12件、データ構造、開発の段階 | 約12,700バイト |
| モック3本 | サイト(トップ全セクション)、予約システム(顧客・スタッフ・管理画面・店内端末の4画面を操作できる)、提案書(1ページに統合) | HTML 約9万字 |
| 単線イラスト | デザイン改訂時に追加。提案書2枚、スタッフ4枚、導線4枚 | 10枚 |
文書6本。リサーチ2本、事業計画、デザイン提案、要件定義2本
最初に出たのは文書です。業種と商圏のリサーチ2本が並列で走り(7分と12分)、その結果を受けて事業計画、店舗デザイン提案、サイトと予約システムの要件定義が書かれました。合計約3万字。画面は事業計画の価格表の部分です。体験・入会金・月4回/月8回/通い放題・プライベートの区分と価格が、リサーチで拾った相場の中に置かれています。

建物を測って描いた平面図
指示文には「店舗の広さを測り」とだけ書きました。AIは地図の共有URLから住所を確定し、公開地理データの建物ポリゴンで外形を取り、その中にリフォーマー5台のグループスタジオ、プライベート室、無人の受付、更衣室、水回り、スタッフ室を割り付けています。面積内訳と台数の根拠(台間1.1m以上)も図面の下に添えていました。

内装のイメージ3枚
白とオークとセージグリーン。外観と対比させる内装の方針で、グループスタジオ、ラウンジと無人受付、プライベート室の3枚が生成されました。画像生成はこの工程で2回失敗し、過去のスクリプトに切り替えて完成しています(後述)。



サイトのモック
サイト要件定義に沿って、トップページの全セクションが1本のHTMLで出ました。予約と支払いはLINE側で完結させ、サイトは説明と信頼に絞った構成です。

予約・会員システムの4画面
要件定義にある「顧客」「スタッフ」「管理画面」「店内キオスク」の4つの画面が、タブで切り替えて操作できるモックになりました。発言2の「足りないシステムがあれば足して」で増えた周辺システム12件(入館、キャンセル待ち、離脱防止、カルテ、売上集計など)は、管理画面とスタッフ画面の中に入っています。




すべてを1ページにまとめた提案書
最後に、文書6本・図面・イメージ・モックへのリンクを1ページにまとめた提案書が出ました。目次は「結論」から「次のステップ」まで9節。画面はデザイン改訂後の冒頭です。

デザイン改訂で追加した単線イラスト10枚
発言3の「デザインは自社サイトに寄せたほうが良くないか」を受けて、提案書と3本のモックの配色・書体・部品を全面改訂し、単線イラスト10枚を足しました。自社の配布物で使っている画風のエンジンをそのまま流用し、配色だけ店舗ブランド用に変えて生成しています。10枚で約5分。スタッフのイラストは開業時に写真へ差し替える前提です。



実測タイムライン

時刻はファイルの更新記録と変更履歴から取りました。AIは複数の作業を並行して進めるので、順番どおりには進んでいません。
| 時刻 | 出来事 | 経過 |
|---|---|---|
| 17:28 | 地図の共有URLを解決して住所を確定。衛星写真を取得 | 0分 |
| 17:31 | 公開地理データの建物ポリゴンを取り、外形を実測 | 3分 |
| 17:32 | リサーチ担当のAIを2体、並列で起動(業種/商圏) | 4分 |
| 17:33 | ストリートビュー3方向で建物の外観と駐車場を確認 | 5分 |
| 17:39 | 業種リサーチ完了(約7分、51回の検索と読み込み) | 11分 |
| 17:40〜17:45 | 内外装イメージの生成。画像生成の接続が認証エラー → 過去の別方式に切替 → モデル名が廃止で404 → 別モデルへ切替、5枚完成 | 17分 |
| 17:42 | 平面図を生成 | 14分 |
| 17:44 | 商圏リサーチ完了(約12分、75回の検索と読み込み) | 16分 |
| 17:45 | 物件の過去の募集情報を発見 | 17分 |
| 〜18:00 | リサーチ2本、事業計画、デザイン提案、要件定義2本を執筆 | 32分 |
| 18:01〜18:07 | サイトモック、システムモック、提案書を実装し、ブラウザで表示を確認して修正 | 39分 |
| 18:06〜18:09 | 3本を公開し、記録を保存 | 41分 |
| 18:13 | 経営者がデザインを指摘。自社サイトを実測し、反対材料付きで「分ける案」を提示 | 45分 |
| 18:15〜18:20 | 採用。単線イラスト10枚を生成 | 52分 |
| 18:20〜18:23 | 配色・書体・部品を全面改訂し、3本を表示確認 | 55分 |
| 18:21〜18:25 | 同じURLで再公開、記録を保存 | 57分 |
失敗は2回起きています。画像生成は2回失敗しました。1回目は接続の認証エラー、2回目は指定したモデル名が廃止されていたための404です。どちらも経営者は気づいていません。AIは1か月前に別の案件で同じ失敗を回避したときのスクリプトを探し出し、同じ方式に切り替えて5枚を完成させました。止まらなかった理由は、過去の自分の記録が残っていたことです。
貯めてきたものが効いた場面、効かなかった場面

この経営者がAIと本格的に仕事を始めたのは2026年3月で、約5か月です。それ以前は少し使える程度でした。その5か月間、AIとの約束事(ルール文書)、過去に作ったスクリプト、事業ごとの運用ルール、毎日の作業記録を、AIが読める場所に貯めてきました。それがこの案件で実際に参照・再利用されたものだけを挙げます。
| 貯めてきたもの | この案件で効いたこと |
|---|---|
| ルール文書 約130行 | 「数値を推測で書かない」→ 建物の広さを目分量で出さず、公開地理データで実測した。「経営の数字は粗利と固定費で組む」→ 収支を売上・変動費・粗利・固定費・利益の形で出した。「賛成でも反対材料を出す」→ デザインの指摘に反対材料3件を添えた。「公開前に機密と痕跡を確認する」→ 公開前に内部の呼び名や他事業の名前が混じっていないか機械的に確認した |
| 過去のスクリプト 約280本 | 画像生成の接続が壊れていたが、同じ故障を回避した1か月前のスクリプトがあり、即座に同方式へ切替。デザイン改訂では、自社配布物の画風エンジンと参照画像をそのまま流用し、同じ画風の10枚を5分で生成 |
| 自社サイトの配色の正本 | 色の値とコントラストが文書化されていたので、色を推測せず正本の値で提案書を組んだ |
| 別案件の設計 LINE×決済×予約 | LINEの公式アカウント、アプリ内画面、決済、サーバー構成のパターンが既にあり、予約システムの構成を一から考えずに踏襲した |
| 作業記録 約130日分 | 3か月前に同じ業種のサイト案を作った記録を検索で見つけ、関係者の可能性と重複を報告できた |
| 公開の手順 | 検証用サーバーは外から届かない設定にし、終了時に止める。公開物は検索避けと防御ヘッダーを付ける。いずれも言われずに守られた |
効かなかった部分も書いておく
Webのリサーチ、地図と衛星写真の読み取り、公開地理データの解析、HTMLのモック実装は、貯めたものが無くても同じようにできます。差が出たのは「質問に戻らずに進めた判断の基準」「故障したときの代替経路」「画風と配色の再現」「公開前の安全確認」の4点です。
推定ですが、貯めたものが無ければ、12分で済んだデザイン改訂は30〜45分かかっていました。配色を自社サイトから抜き出し、画風の参照画像を用意し、生成の経路を組み直す時間です。
この速さの理由。持ち帰ってほしい5つの話
- 指示は長くてよい。決めることは決めて渡す。最初の指示に、決済の方式、使うツール、誰が何を使うか、仮の名前でよい、足りない情報は埋めてよい、まで入っていました。だからAIは一度も質問に戻っていません。曖昧なまま短く投げると、AIは質問に戻るか、的外れな前提で走ります
- 途中の割り込みは短くてよい。「足りないシステムがあれば足して」の一言で、周辺システム12件が要件に入りました。AIが考える範囲を広げる指示は、一言で効きます
- AIが反対材料を出すのは、そう決めているから。デザインの指摘に対して「資料は寄せる・店舗ブランドは分ける」と返ってきたのは、賛成でも反対材料を出すというルールを文書にしているためです。ルールが無ければ「いいですね」で全部ピンクになっていた可能性が高い
- 故障は起きる。止まらないのは過去の記録のおかげ。画像生成は2回失敗しました。復旧に使ったのは1か月前のスクリプトのコメント行です。成功も失敗も、AIが読める場所に残しておくことが次の速さになります
- 速さの半分は「作り直しが安い」こと。デザイン全面改訂が12分で済んだのは、画風のエンジン・配色の正本・組み立ての仕組みが揃っていたからです。最初の一発より、2回目以降の直しが速いことが、AIを業務に組み込む価値です
この話を、そのまま信じてはいけない点

- 題材は設定。「友人からの相談」は研修用に置いた設定で、実在の相談ではありません。候補地の空き物件は実在しますが、出店の計画があるわけではありません
- 成果物は検証前のドラフト。賃料は過去の募集情報しかなく、現在の建物は建て替え後の可能性が高い。天井高・床の耐荷重・駐車台数は現地で測っていない。固定費は仮の数字で、損益分岐「会員80名」はその前提の上にある
- リサーチには推測が混じる。商圏人口は町丁別人口からの概算。決済端末の電子マネー対応は一次情報で確かめていない。文書の中では「確認済み」と「推測」を分けて書いてあるが、読む側がその区別を飛ばせば誤る
- 指示の質が前提。この速度は、何を決めたいかが経営者の頭の中で固まっていた状態で出たもの。同じAIに曖昧な一行を投げても、同じ結果にはならない
- コストは時間だけではない。リサーチ担当のAI 2体で約21万トークン、本体はそれ以上。画像生成15枚分の費用も発生している。月額の範囲で収まってはいるが、無料ではない
- 実在の物件を扱っている。AIに実在の住所を渡すと、AIはそれを前提に書く。この記事では住所・寸法・外観の画像を落としましたが、元の成果物には入っています。外へ出すときに伏せる工程を、人が担う必要があります
指示文をそのまま使うためのテンプレ
上の4回の発言を、業種を入れ替えて使える形にしました。カッコの中を自社の言葉に置き換えてください。1回目は長いほどよく、2回目以降は短くて構いません。
| 回 | テンプレ | 入れ替える箇所 |
|---|---|---|
| 1 | 「(業種)のお店を(地域)で始めたい。候補地のURLを共有する。業種と商圏をリサーチし、終わったら価格・サービス・人員・システム化の方針を提案。決済は(方式)、予約は(経路)、ツールは(名前)。店名は仮でよい。事業計画→図面と内外装→サイト要件とモック→予約システム要件とモックの順に、完了までノンストップで。足りない情報は独自に埋めてよい」 | 業種・地域・決済方式・予約経路・ツール名。決めていることは全部書く |
| 2 | 「他に足りない(システム/資料/観点)があれば、付け足して作ってください」 | AIに考える範囲を広げさせたい対象 |
| 3 | 「(資料の読み手)向けなので、(基準)に寄せたほうがよくないか。確認してください」 | 読み手と、寄せる基準(自社サイト・既存資料など)。「確認して」で反対材料を引き出す |
| 4 | 「着手」(または「A案で」) | AIが出した案のどれを採るか。一言でよい |
3回目の「確認してください」が要点です。「寄せてください」と命令すると、AIは反対材料を出さずに従います。確認を求める形にすると、賛成の根拠と反対材料の両方が返ってきて、決めるのは自分、という順番になります。
この型を自分の会社で回したい方へ
この記事の型は、経営者本人が手を動かす「自分でやる型」そのものです。当社は、自分で生成AIを触ってはいるが業務に組み込めていない経営者本人に、月2回の面談とチャットで伴走しています。実業務での記録は「古いPHP5の日報をClaude Codeで作り替え本番保守まで続けた記録」と「反対材料を出させ、決めるのは人」に書きました。この記事で載せきれなかった提案書やモックの実物は、相談の場でお見せします。まずは「無料で相談する」からで構いません。
よくある質問
同じ指示を出せば、同じ結果が出ますか
出ません。AIの出力は毎回変わりますし、この速度は、ルール文書・過去のスクリプト・配色の正本など、AIと本格的に仕事を始めた2026年3月から約5か月で貯めてきたものがある環境での実測です。貯めたものが無い環境では、質問に戻る回数が増え、故障時に止まり、デザインの直しに時間がかかります。ただし、指示の書き方(決めたことを全部書く・途中の割り込みは短く・確認を求めて反対材料を引き出す)は、環境に関係なく効きます。
57分の費用はいくらですか
リサーチ担当のAI 2体で約21万トークン、本体はそれ以上を使い、画像生成15枚分の費用も発生しています。いずれも月額契約の範囲内で収まりましたが、無料ではありません。金額は契約プランと為替で変わるため、この記事では書きません。
出てきた事業計画は、そのまま使えますか
使えません。賃料・天井高・駐車台数など現地でしか分からない値は仮の数字で、損益分岐もその上に乗っています。使えるのは「何を調べ、何を決める必要があるかの一覧」と「数字の組み立て方」です。数字そのものは、現地確認と見積で置き換える前提です。
貯めたものが無い会社は、どこから始めればよいですか
ルール文書1枚からです。「数値を推測で書かない」「賛成でも反対材料を出す」「公開前に伏せるものを確認する」の3行をAIに読ませるだけで、出力の性格が変わります。スクリプトや配色の正本は、案件をこなすうちに自然に貯まります。
まとめ
- 決めてから渡す。900字の指示は長いのではなく、決めたことの量。決めていないことをAIに決めさせると、後から修正する時間のほうが長い
- AIが読める場所に貯める。ルール、スクリプト、配色、設計、作業記録。どれもAIのためではなく自分のために残したものが、次の案件で勝手に効く
- 反対材料を言わせる。「賛成でも反対材料を出せ」を文書にしておく。同調するAIは速いが、速く間違える
- 出たものを信じない工程を持つ。検証前のドラフトと、現地で測った数字を分ける。外へ出す前に、伏せるものを伏せる。ここは人の仕事として残る
本記事の題材と数値について
本記事は、2026年8月23日に経営者本人がAIへ指示を出して作った開業提案のサンプルについて、かかった時間と出た成果物を実測で記録したものです。「友人からの相談」は研修用の設定で、実在の相談ではありません。時刻はファイルの更新記録と変更履歴から取り、発言回数と文字数は実際のやりとりを数えています。成果物はすべて検証前のドラフトで、屋号・価格・図面・画像は仮のものです。賃料・工事費・天井高などは現地確認と見積で確定する前提であり、事業計画としての正しさや、同様の指示で同等の結果が出ることを保証するものではありません。候補地の住所・現入居者名・隣接施設・外観は伏せています。記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。
AI導入の進め方、無料でご相談ください
非エンジニアのまま複数の事業をAIで回している経営者が、御社の業務に合うAI導入の進め方を直接お聞きします。「どこから手をつけるべきか」「自社に合うツールは何か」という段階のご相談で構いません。費用はかかりません。

この記事の作り方 本文はAIが下書きを作り、当社代表が内容を確認・修正したうえで公開しています。図版の一部もAIで生成しています。当社はAIを業務に組み込んで経営している会社で、記事もその実践の一部です。

